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2013年8月26日月曜日

子供を切り替えさえる方法をまとめてみた

今回は長文です。

子供にとって楽しいことを終わらせて次の行動に移るのはなかなか難しいことですよね。
特に自閉症児にとって切り替えは鬼門で、うまく切り替えられずにパニックを起こして親も憂鬱な気分になることもしばしばです。

切り替えを促す手法をまとめてみたいと思います。順番は特に意味はありません。


1.前もって予定を伝えてあげる。(プライミング)
予定を伝えておくことは非常に効果があります。前の日から伝えておくのも良いですし、最後の1回になった時に必ず「これで終わりだからね」と教えておいてあげましょう。

2.視覚的に次の行動を提示する
言葉で次は~だよと言っても伝わらないケースがあるので、次の行動を理解できるように視覚的にアシストしてあげましょう。移動する場所の写真を見せるのも良いですし、次の場所で使用するアイテムを見せてあげるのも良いでしょう。

3.次の行動を行うと好子に変化するアイテムを提示する
2の応用なのですが、提示するアイテムが行動を起こすと好子になるようなアイテムを提示します。わかりやすく言うと、お風呂で水遊びが好きな子供に、水遊びのオモチャを渡してあげる事です。オモチャをお風呂場に持っていけば遊べますから行動を起こしやすくなります。単におやつなどで釣るよりも良い方法でしょう。

4.選択肢を与えてあげる
大人に都合の良い、選択肢を与えてあげて、自発的に選択させることも有効です。例えば、外出する時に靴を選ばせたり、野菜を食べさせたい時に、2種類の野菜の中から選択させたりすることですね。

5.カウントダウンする
これも非常に有効な方法です。次のスケジュールに移る際に、10からカウントダウンして、ゼロになったら有無を言わせず終了します。
大事なのは一貫性です。
そのうち、ゼロになったら終わるんだなと理解して、ゼロになる前に、やめるようになります。
療育でオモチャ遊びからカウントダウンしてお片づけするというプログラムがあるのですが、モキチさんはゼロになる前に「おかたづけ~」と歌い出したりします。

6.プレマックの原理を利用する
以前記事にしましたが、高頻度の行動に低頻度の行動を組み合わせることも非常に有効です。ビデオをやめてお風呂に入らせたい時に、「次お風呂ね!」と言うよりも「お風呂入ってゼリー食べようよ!」と言ったほうがうまくいく可能性は高いです。その際に、「お風呂入らないとゼリーあげないからね!」と言ってしまいがちですが、なるべく肯定的な表現を使いましょう。

7.遊びの要素を取り入れる
これは説明するのが難しいのですが、切り替えや移動などに遊びの要素を取り入れるとうまく行くケースがあります。モキチさん、こちらが「あっ」というと、こっちを見てニヤリとして「あっ」と言って来ます。そうするとお風呂まで行進する遊びのスタートです。トコトコ歩くと後ろをトコトコついてきてそのままお風呂まで移動します。楽しく行動できるルーティンをつくり上げることがポイントです。

いずれの場合においても、うまく切り替えができた場合にはきちんと褒めてあげる事が重要です。忘れずに褒めてあげましょう。

まぁ、これだけいろいろやっていても、上手くいかないことが多いのですけどね、、、

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