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2013年8月31日土曜日

あし!

少し汚い話です。お食事中の方は回避してください。

モキチさんはまだオムツをしています。
最近は、ウ○チがでたらアピールしてトイレでオムツ交換するようになったのですが、その日は何故か黙っていて、うちらもしばらく気づきませんでした。

その後、いきなり「ウンチデテタ!」と言ったので、トイレでオムツを交換することに。その際、トイレに投入されたウンチを見たモキチさんが、言ったのでした。

「あし!」

確かに先端部分が幾つかにひび割れていて指の形を形成しており、足にそっくりではありませんか。ウンチを他の物に見立てるなんて、なかなかレベル高いなぁとしばし感心したのでした。

あと、もう1点教訓です。
しばらく放置されたウンチは水分をオムツに吸われて固くなっているので、なるべく流れやすい形に整形してから投入しましょう。足型のものは、流されまいと踏ん張っていて、水を3回流してようやく流れました、、、

道路を安全に歩かせる練習

モキチさんはなかなか手をつないで歩きません。
初めて手をつないで歩いたのは2歳の誕生日でした。

最近は以前よりだいぶ手をつないでくれるようにはなったのですが、基本的には蛇行しながらダッシュしてどこかに行ってしまいます。
車道に飛びでるし、向かってくる自転車にも突っ込んでいきます。
普通に親の隣を歩いてくれるようになるだけで、だいぶ楽になるんですけどね、、、

手をつないで歩く練習もしていますが、安全第一ということで、歩道の切れ目や信号の手前で止まることを教えています。完全ではないですが、少し止まれるようになって来ました。

信号の手前で止まらせるケースにおいては、こちら側で好子をコントロールできるので比較的容易に教えることができますが、道を走ることを止めさせるのは少し難易度が高いです。
何故かというと、走ること自体が楽しかったり、走ることによって目的地に近づくことが好子として働き、強化されやすいからです。自己刺激的な行動ということですね。

好子を除去するという意味では、走り始めた場所まで子供を戻して歩かせるという方法があります。その他、走っていない時に褒めてあげること(DRO)や、過剰修正法と呼ばれる方法が効果的です。

試したことはありませんが、タイマーで時間を区切って、走らなかったら褒めてあげる等の練習もあるみたいです。

過剰修正法についてはそのうち記事にします。

2013年8月30日金曜日

ABAの観点から会社の給与の仕組みを考えてみる

たまには子育てとは関係ない話題を。

ABAは障害をもった子供に有用なだけではなく、定形の子供にも有用なことは以前述べましたが、もちろん、子供だけではなく大人にも有用です。

具体的な適用例としては、家事をしない夫にたいして家事をさせるとか、遅刻する新入社員を教育するといった例があげられるでしょう。

一応営業部門に属するワタクシとしては、コミッション、営業報酬の制度(の問題点)についてABAの観点から考えてみたいと思います。

1.契約を獲得するプロセスではなく、結果に対して報酬が支払われている
一般的な営業報酬の制度は、契約がとれたら、それに応じて営業報酬が支払われる仕組みだと思います。契約が取れるかどうかは、確かに重要ではありますが、相手のあることですし、結果よりも正しい行動を行っていたかどうかのほうが重要なはずです。すばらしい働きをしたのに、成約しなかったり、たいして働いていないのに契約がとれてしまうと、強化子としての報酬の役割が機能しなくなってしまいます。

2.好子(お金)が支払われるまでにタイムラグがある
一般的に、営業報酬の支払いは、4半期に1度だったり、半年に1度だったりします。行動を強化するにあたって、即時に強化することは非常に重要です。報酬の支払いが遅れると、行動と報酬との関連が薄れ、正しい行動が強化されにくくなります。支払いまでの期間をできるだけ短くするか、トークン・エコノミーを取り入れる必要があります。

3.トークンの仕組みが不明瞭、不公平
契約が取れた瞬間に報酬を支払うのは難しいですから、実際にはトークンの仕組みが採用されているケースがほとんどだと思います。契約金額がクレジットされてノルマを達成したら報酬が支払われるという仕組みもトークン・エコノミーのひとつといって良いでしょう。ここで問題になってくるのは、ノルマが変更されたり、トークンが剥奪されたりするケースがあることです。トークン・エコノミーは信頼関係と一貫性の上に成り立っているシステムですから、このようなことがあると一気にやる気をなくしてしまいます。

以上が、ぱっと思いついた営業報酬制度の問題点です。
その他にも、社員の良い行動を増やすという観点では、
  • そもそも会社にとってプラスの行いをしても評価しない
  • 成績の上がらない社員に対して、圧力をかけるなど、合理的でない管理手法を用いている
といった問題点があるケースもあるでしょう。
あ、特定の会社を念頭においているわけじゃないですからね、、、

2013年8月29日木曜日

トークン・エコノミー

ABAには、トークン・エコノミーという手法があります。
分かりやすく言うと、ポイント・システムみたいなものです。
というか、ポイント・システムがトークン・エコノミーの例ということですね。

強化したい行動に対して、トークン(たとえばシール)を与えます。
そのシールがたまったら、ご褒美をあげます。

食べ物などの好子を与えるのは時と場所を選びますが、トークンならいつでもその場で与えられます。また、トークン自体が好きな訳ではないので好子として飽和化しにくいという利点もあります。

トークン・エコノミーを使うには、子供がトークンに関するルールをきちんと理解できる必要があります。モキチさんにはまだ早いかなぁ、、、

ちなみに、今モキチが通っているプレ幼稚園と療育では、出席のときにシールをもらってノートに貼ります。
あれ、たまったら何かくれるのでしょうか?
単純にシール自体が好子って位置づけなんでしょうかね。今度聞いてみよう。

2013年8月28日水曜日

自閉症を克服する―行動分析で子どもの人生が変わる

この本はひじょーに良い本だと思います。

各章ごとに、言葉や行動など、様々なカテゴリー・ケースでの対策も書いてあれば、
実際の体験談なども書いてあります。どう対応をとればよいのか参考になるだけではなく、実際に適切に介入して自閉症であることが分からないくらいに改善した例を知ることにより、親として希望を持てる点も良いと思います。

電車の中で読んでいたのですが、涙腺が崩壊することが何度もありました。
武蔵野線で自閉症の本読んで泣いてた人がいたら私ですw

自閉症の子供をもつ親にぜひお勧めしたい1冊です。ABAの理論などは細かくは書いていないので、理論を別の本で押さえてから読むとより参考になります。

ただ、ものすごく改善した例を見ても分かる通り、どちらかと言えば「レベルの高い」話が多いのも事実です。学校に関しても統合教育であるべきだと強く主張しており、この辺は価値観の違う人にはあわないでしょう。この本に限ったことではないのですが、一言で自閉症と言っても幅はものすごく広いので、自分にとって適切な内容を取り扱った本を読んだり、必要な部分だけ読むという事も重要だと思います。
 

2013年8月26日月曜日

子供を切り替えさえる方法をまとめてみた

今回は長文です。

子供にとって楽しいことを終わらせて次の行動に移るのはなかなか難しいことですよね。
特に自閉症児にとって切り替えは鬼門で、うまく切り替えられずにパニックを起こして親も憂鬱な気分になることもしばしばです。

切り替えを促す手法をまとめてみたいと思います。順番は特に意味はありません。


1.前もって予定を伝えてあげる。(プライミング)
予定を伝えておくことは非常に効果があります。前の日から伝えておくのも良いですし、最後の1回になった時に必ず「これで終わりだからね」と教えておいてあげましょう。

2.視覚的に次の行動を提示する
言葉で次は~だよと言っても伝わらないケースがあるので、次の行動を理解できるように視覚的にアシストしてあげましょう。移動する場所の写真を見せるのも良いですし、次の場所で使用するアイテムを見せてあげるのも良いでしょう。

3.次の行動を行うと好子に変化するアイテムを提示する
2の応用なのですが、提示するアイテムが行動を起こすと好子になるようなアイテムを提示します。わかりやすく言うと、お風呂で水遊びが好きな子供に、水遊びのオモチャを渡してあげる事です。オモチャをお風呂場に持っていけば遊べますから行動を起こしやすくなります。単におやつなどで釣るよりも良い方法でしょう。

4.選択肢を与えてあげる
大人に都合の良い、選択肢を与えてあげて、自発的に選択させることも有効です。例えば、外出する時に靴を選ばせたり、野菜を食べさせたい時に、2種類の野菜の中から選択させたりすることですね。

5.カウントダウンする
これも非常に有効な方法です。次のスケジュールに移る際に、10からカウントダウンして、ゼロになったら有無を言わせず終了します。
大事なのは一貫性です。
そのうち、ゼロになったら終わるんだなと理解して、ゼロになる前に、やめるようになります。
療育でオモチャ遊びからカウントダウンしてお片づけするというプログラムがあるのですが、モキチさんはゼロになる前に「おかたづけ~」と歌い出したりします。

6.プレマックの原理を利用する
以前記事にしましたが、高頻度の行動に低頻度の行動を組み合わせることも非常に有効です。ビデオをやめてお風呂に入らせたい時に、「次お風呂ね!」と言うよりも「お風呂入ってゼリー食べようよ!」と言ったほうがうまくいく可能性は高いです。その際に、「お風呂入らないとゼリーあげないからね!」と言ってしまいがちですが、なるべく肯定的な表現を使いましょう。

7.遊びの要素を取り入れる
これは説明するのが難しいのですが、切り替えや移動などに遊びの要素を取り入れるとうまく行くケースがあります。モキチさん、こちらが「あっ」というと、こっちを見てニヤリとして「あっ」と言って来ます。そうするとお風呂まで行進する遊びのスタートです。トコトコ歩くと後ろをトコトコついてきてそのままお風呂まで移動します。楽しく行動できるルーティンをつくり上げることがポイントです。

いずれの場合においても、うまく切り替えができた場合にはきちんと褒めてあげる事が重要です。忘れずに褒めてあげましょう。

まぁ、これだけいろいろやっていても、上手くいかないことが多いのですけどね、、、

2013年8月24日土曜日

プライミング

プライミングとは、学習内容や行動について前もって情報を与えておくことです。

前の日の夜に、明日はどこに行って、何をするのかを説明しておくこともそうですし、
次の日の授業の内容を予習することなどもプライミングの一種です。

多くの自閉症児は、環境の変化や、予定の変更に対して不安を感じたり、パニックを起こしたりします。プライミングを行うことによって、それらを予防することができますし、授業についていくことが厳しい子も授業についていくことができるなど、集団生活をスムーズに行うにあたっても有効です。

モキチさんも、
明日は幼稚園だからね!とか、
アンパンマンはこれで最後だから、次はお風呂入ってゼリー食べようね!とか、
実際に行動に移る前に情報をあらかじめしつこいくらいに与えておくことでスムーズに次の予定に移ることができる率が格段に上がります。

切り替えの難しさは、これくらいの年齢の子には良くあることですね。他にもカウントダウンや、視覚的な補助など有効な手段が幾つかありますのでまた別の記事でまとめてみたいと思います。

2013年8月23日金曜日

でででででー

モキチさん、最近、「でででででー」と大声で叫びながら走り回ります。
朝起きて叫ぶケースもありますが、確実に叫ぶのが朝家を出た後のマンションの廊下と、駐車場に出たときです。隣のマンションまで響き渡る大声なので困っています。昨日はエレベーターの中で他に人がいるのに叫んでしまいました、、、
いつか老人をびっくりさせて殺してしまうのではないかと心配するレベルです。

特にお隣さんはいつも廊下側の窓を開けているので、大変申し訳ない、、、
挨拶に行ったときに、犬がいるのでうるさくてすみませんと言われたのですが、こちらのほうがはるかにうるさいです、、、ごめんなさい。

こういった自己刺激的な行動は基本的に、他行動や代替行動の分化強化で対応することになりますが、なかなか扱いが難しいのですよね。

最近は、さんざん叫んで車に乗った後、「でででダメー」とか言ってるので、ダメってことは認識しているようです。

あと一息ですかね、、、


2013年8月21日水曜日

シェイピング

以前、チェイニングを紹介しましたが、似たような手法でシェイピングというものがあります。

シェイピングとは、似たような行動を分化強化し、徐々に段階を踏んで目標としている行動に近づけていく方法です。分化強化とは、特定の行動のみ強化することを言います。

例えば、「おはよー」と言わせたいときに、いきなり言わせることはできないので、

まずは、
「おー」と言う行動を強化し、
次に、「おーあー」と言う行動を強化し、
最終的に、「おはよー」と言う行動を強化するようなイメージです。

前段階の行動を消去し、次のステップの行動を強化していくということですね。
シェイピングは、新しい行動を身につけさせるときに有効な手法です。発語の全くない自閉症の子供もシェイピングによって発語を会得できるケースがあるようです。

注意しなければならないのは、意図せずにシェイピングを行なって不適切な行動を身につけてしまうケースがあるということですね。

例えば、床に頭をぶつける自傷行為があったとします、基本的には無視(消去)で対応していたものの、ある時、机の角に頭をぶつけた場合に、つい対応してしまったとします。結果的に机の角に頭をぶつける行動を分化強化して、シェイピングと全く同じ状況になってしまいます。

子供が叫んで要求したりするのも同様の理由による場合があります。
このように、意図しないシェイピングによって不適切な行動がエスカレートしていくケースがあるので注意しましょう。

2013年8月20日火曜日

しまめー

モキチさん、最近、「しまめーしまめー」と良く言うので、なんだろね?ということになっていました。
答えは、アンパンマンに出てくる「白玉姫」でした。

白玉姫 > しらたまひめ > らた

とうことか、、、難易度高いなぁ。
こんな感じで、言葉の一部だけ切り取ったり、順番が逆になることが多いですね。
イルカをイクラといったりもします。

前にも書きましたが、今のところ発音とか言葉の間違いを大きな問題とは認識していません。
気になったときはこちらで正しい発音をしてあげて、正しく言えたら褒めてあげるくらいの感じで良いと思っています。それでも日々、発音が良くなったり、言えなかったことが言えるようになったりしています。

日々子供と格闘していると、どうしても問題点ばかりが目に付きますが、
こういう細かい進歩をちゃんと親が喜べる精神状態を保つことが、継続的に子供の課題に取り組んでいく上で重要かなと思います。

2013年8月19日月曜日

本をパタパタ

モキチさん、小さい頃から本を横にしてページを指で弾いてパタパタしてました。朝起きると決まってこれをやるので、うちらはこの行動を"朝のお勤め"と呼んでいました。

当時は面白がってましたが、いま考えると常同行動とよばれる自閉症の症状なんですね、、、
また、本を横向きにするのは何かしらの視覚異常があるのではないかと思います。
走るときも横を向いて走るし、電線なども顔を左右に揺らしながら目で追っています。

一度、物の見方がおかしいんですと、眼科に連れていったことがあるのですが、あんまり相手にされませんでした。

あれ、見る人が見たらピンと来ると思うんですよね。
眼科だったらそういうケースもたくさん経験していて、スムーズに発達外来を紹介してくる、、って訳じゃないようです。うちらは、特に何にも言われなかったからそこまで心配しなくて良いかなぁと思っちゃいましたが、あんまり良い対応じゃなかったですね。子供のものの見方が変だったら、単なる目の問題だと過小評価しない方が良いと思います。

子供に障害があるかもと疑っている時期は、親としては、問題ないはずだと思いたいので、どうしても大丈夫だという理由を探しがちになるものです。
目が合うから大丈夫だとか、クレーン現象が無いから大丈夫だとか、、、

医者は医者で、「あなたのお子さん、自閉症の疑いがあるから発達外来に行くべきです!」なんて言いづらいってのもあるんでしょうね。「視力は出てるし目は問題ありません。また何か心配があったら来てください」というのであれば少なくとも眼科としての役目は果たしていますし。

前にも書きましたが、早期に診断がおりて悪いことは何もありません。
おかしいなと思ったら、大丈夫な理由をネットで一生懸命探したり、Yahoo知恵袋にうちの子自閉症でしょうか?って質問をする前に、さっさと発達外来などに行きましょう。自分も散々ネット上の情報を見たので誰もが通る道なのかもしれませんが、、、「私の子もそうだったけど、今は立派に成長して大学に行ってます。」みたいな話をたくさん読んでも何の解決にもなりません。

2013年8月17日土曜日

声の大きさを調節する

モキチさん、最近は叫んで要求するようになってしまいました。
「あんぱんまんみるぅー」
「おししいぱんっ」
「ばななっじゅーすぅー」
などと、叫びます。それも耳がビリビリするほどの声の大きさです。

想像してみてください、
子供が口にする言葉は、ほとんど要求のみ、すべて叫び。
朝目が覚めたときから叫んで、要求、要求、要求。
考えただけでイライラしませんか?

しかも、要求が通らないと、泣き叫んで暴れたりするわけです。
そんな毎日でこちらのストレスもMAXです。まぁ、要求が通らない時にぐずるのは子供ですからある程度しかたないですかね。

というわけで、叫びではなく、小さな声で要求を伝えるように練習しています。
方法としては、いつもの通り。
  1. 叫んで要求したときは要求に応えない(消去)
  2. 小さな声で要求を伝えることを強化する(DRA)
の2点です。
もちろん自然に小さな声で要求することはないので、小さな声で言うまで根気強くプロンプトを与えます。まだ全然できていないのですが、まぁ、そのうち出来るようになるでしょう。つーかそろそろできるようになってくれないといろんな意味で厳しい。大きな音とか、恐怖とかに対して、人間は本能的に攻撃的に反応するのですよね。こどもに対して大声を出してはいけない理由の一つではあるのですが、この反応は大人でも生じます。モキチさんが叫ぶようになってから、うちらの気持ちもかなりすさんできた気がします。

このこととは別に、要求以外のことも話せるようにしていく必要がありますね。自分の要求しか言わない人には友達なんてできないですから、、、

2013年8月15日木曜日

2度目の診察を受けてきました

今日は5月に発達障害と診断されて以来の2度目の診察でした。モキチさんの成長について先生からけっこうポジティブな評価を頂いたので良かったです。療育の効果も早い段階で出ていて、非常に良い感じで伸びているとのこと。子育てのセンスあるとのコメントも頂きました。

今日先生と話をしていて、改めて思ったのは、こどもの様子がおかしいと思ったら早めに診察を受けることの重要性です。

早めに診察を受けて、早めに診断がついて悪いことは何もありません。数ヶ月の間、何も意識せずに生活しているのと、療育を受けたり、家庭で療育的な生活を送るのではかなり差がついてくると思います。

また、仮に将来的には問題が無くなるにも関わらず、その時点で発達障害と診断されてしまったとしても、それはある意味お得な話だと思うのですよね。療育や支援サービスを受ける権利をもらえるわけですから。診断名がつくのが嫌だからと検査を受けなかったり、嘘をついたりする人がいるらしいのですが、全く理解できません。

ちなみに、診察後はIKEAに行きました。
移動を拒否して絶叫したり、顔面バシバシ殴られて注目を浴びたりしましたが、食事やお風呂もなんとかすまし、まずまずの1日でした。ふー

2013年8月14日水曜日

テレビに近づくのをやめさせる方法

子供には良くあることだと思いますが、モキチさんはよく、テレビに近づきます。
好きなものに走って近づくといった、行動自体が好子に直結するものはやめさせるのは難しいケースもあるのですが、このケースについては割りと簡単です。なぜならテレビやビデオは消したり・止めたりできるからです。

テレビに近づいたら、テレビを消したり、ビデオを一時停止してみましょう。

A:テレビを見ている
B:テレビに近づく
C:テレビが消える

ということで、テレビに近づく行動の頻度が下がります。

うちでは、テレビから少し離れた距離に小さな椅子を置いており、椅子に座るとビデオの停止が解除されるシステムにしています。システムといっても、リモコンを操作するだけですが。「座って!」と言って、座ったら褒めてあげつつ、ビデオの再生を再開します。

A:テレビが消えている/ビデオが停止している
B:椅子に座る
C:テレビが見れる・褒めてもらえる

ということで、椅子に座る行動が強化されます。
昔は、テレビが消えると、テレビに近づいてバンバンたたいたり頭突きしたりしていたのですが、最近では「アンパンマンみるー」と叫びながらも椅子に座るようになりました。座ればいつでも見れると思っているので、それはそれで難しいところなのですが、、、

あとは、座って見れている時にきちんと褒めてあげる事も重要ですね。不適切な行動を減らすよりも、良い行動を褒める意識を常に持っておく必要があります。そういった意味では、この記事のタイトルが「やめさせる方法」というのは良くないのかもしれません。

椅子に座ってもテレビが見れないと混乱するので、テレビを見せたく無い時間帯は椅子をどかしておくってのもありかもしれません。構造化の1つですね。今度試してみます。 

この椅子がちょっと欲しい。
 

2013年8月13日火曜日

聴覚過敏について

以前にも少し書きましたが、自閉症の症状として、聴覚過敏というものがあります。

子供の声など特定の音に過敏に反応し、耳を塞いだりします。
幸いにもモキチにそのような行動はありませんが、普通の聴覚とはちょっと違うんだろうなあという行動があります。

遊んでいても飛行機や電車の音に妙に良く気づきますし、DSを直接耳にあて音を楽しんだりします。最近はほとんどやらなくなりましたが、1歳半のころ、菜箸で部屋中を叩いて回っていたのも音の刺激を楽しんでいたのかもしれません。

よくブラインドを菜箸でシャララーンとやる音で起こされたなあ、、、

最近はものすごい大きな声で叫ぶことに悩まされているのですが、引っ越してからなので、どうも声が反響する感じが楽しいのではないかと疑っています。朝から大声で叫びながら廊下を走り回っています。家を出るときも叫びまくるので、そろそろ周りの家の人も毎朝うるさいのがいるなと思い始めているに違いない。

こういった自己刺激行動をやめさせるのはなかなか難しいですね。菜箸でたたいたりするのもそのうち収まったので、早めの収束を期待したいところです。自己刺激行動をやめさせる方法についてはまた別の記事で書いてみたいと思います。

2013年8月12日月曜日

なぜ駄目な親になってしまうのか

ブログではえらそうにいろいろと書いていますが、最近悪い方向に向かっていると思います。
モキチさんがというよりも自分がです。

大声で叫んだりするモキチさんの行動に対して、不快感を覚えることが多く、褒めることよりも叱ることが増えてしまっていますし、力による手段に頼ってしまうケースも多いです。

ABA的には、適切な行動が強化されないのは、適切な行動をとった時に即結果が出ないからだと思われます。大きな時間軸でみて、忍耐強く接していればうまくいくケースでも、その瞬間その瞬間では、うまくいかないことが多いんですね。そうすると、一生懸命プロンプトを与えて、適切な行動をさせようとしても、失敗することのほうが多く、徐々につらくなって来ます。

一方、強制的な手段や暴力的な手段を用いた場合には、少なくともその場の状況を終わらせることができます。そうすると、こういった方法は強化されていくことになります。もう悪循環ですね。おそらく、子供を虐待してしまうのもこういった流れがエスカレートしていくのでしょう。

子供に対してABAが有効なように、親にとってもABAは有効です。
適切な対応をした際にちゃんと褒めてもらえるシステムを作る必要がありますかね。あとはトークン使って、不適切な行動をとらずに1日過ごせたら、何か自分にご褒美をあげるとか。
ちょっと考えないと行き詰ってしまう気がしてきています。

どこかでポジティブなスパイラルに変えていかなくてはいけないのでしょうが、なかなか難しいところです。

2013年8月10日土曜日

連続強化と部分強化

今日は連続強化部分強化というお話です。
個人的に非常に面白いと思ったトピックです。

行動に対して、好子(強化子)を毎回あげるのが連続強化、時々あげるのが、部分強化です

連続強化の方が行動が強化されそうなのは直感的に分かりますが、実は、部分強化には、好子が無くても行動が減りにくいという特性(消去抵抗が大きいと言います)があります。ギャンブルがなかなかやめられないのはこのためです。

新しい行動を早く覚えさせたい時は連続強化、できるようになってから行動を定着させたい場合には部分強化を使うというのが基本的な使い分けになります。

また、強化されていた行動が消失していくことを消去と呼びますが、その際に行動が増大することがあります。
これを消去バーストと言います。これらのことを頭に入れておくことは非常に重要です。

例えばジュースが欲しくて暴力を振るうようになったモキチさんにジュースをあげてしまったケースを考えてみましょう。
普段は、なんとか断っているのですが、時々面倒になってジュースを上げてしまう場合には、部分強化になっているということです。その場合、次回以降ジュースをあげなくてもなかなか暴力は減らないということになります。さらに、もう暴力に屈さず、ジュースをあげないことにした場合、モキチさんの暴力がしばらくの間エスカレートすることもあるでしょう。これが消去バーストです。

ABAの理論を学んでおけば、暴力に屈してジュースをあげるという対応をとることも無いでしょうし、ジュースをあげなくて場合に暴力がエスカレートした際にも、「あー、これが消去バーストか」と、落ち着いて対応することが可能です。暴力ではなく、パニックの場合にも同様です。

2013年8月9日金曜日

発音

モキチさん、なんというか、発音がネイティブっぽいです。

言葉発音
黒薔薇女王こぅばぁじょぉー
ドクターイエローだぁくたえろー
ヨーグルトだぁーどぅっど
お風呂あふろぉ
線路しぇんろん

こんな感じです。けっこうアクセントが強めなのが日本語っぽくない理由かもしれません。一度理解すれば、何を言いたいかはだいたい分かりますが、新しく登場した言葉で苦労することがあります。

先日、「ベケコ!ベケコ!」と叫びながら冷蔵庫に頭突きをしていたのですが、意味がわかりませんでした。ジャガリコ説とかいろいろな説があったのですが、どうやら冷蔵庫のことを言っているようです。冷蔵庫をあけてくれという意味だったのでしょうか、、、今となっては知るよしもありません。

モキチさんはまだ小さいですし、1日で突然発音が良くなったりするので、正直、現時点ではそんなに積極的にこちらから発音を治そうとは思っていませんが、発音を修正するのにもABAは有効です。
基本的には、分化強化、つまり、正しい発音の場合だけ強化してあげて、間違った発音の時は消去するという手法でOKです。うまくいえない場合には、プロンプトですね。この辺は基本です。

2013年8月7日水曜日

良い好子について

好子は、時と場合によって柔軟に変更する必要があります。

たとえば、パンが好きでもお腹がいっぱいだったら、好子として機能しませんし、同じ好子ばかり使っていると効果が薄れてきます(飽和化)。

そこで、普段から子供の様子を良く見て、好子になるものをストックしておくのが良いでしょう。
また、強力な好子は出し惜しみしたりローテーションしたりして飽和化しないように気をつけましょう。

好子の例としては次のようなものがあげられます。
1回あたりのコストが低く、少しずつ繰り返しあげられるものが使い勝手が良いですね。
モキチさんにジュースをあげると一気飲みしてしまいます、、、
  • パン、海苔、クッキー、ヨーグルト、ジュースなどの食べ物、飲み物
  • 褒めてあげる、笑顔、ハイタッチをするなどの親の反応
  • ゲーム機、ビデオ、おもちゃなど
お勧めの好子が見つかったらこのブログでも随時紹介していきたいと思います。

2013年8月6日火曜日

かして!

療育施設が月に2回開放されており、オモチャで自由に遊べるということで行って来ました。
冷房もがっつり効いていて、ありがたい企画です。

モキチさん、電車で遊んでいる子の近くに近寄り、

モキチ:「かして!」
男の子:「...」
モキチ:「どぉーぞ!」
男の子:「...」
モキチ:「ありとぉー!」 ←ありがとうのつもり
男の子:「...」

そして、電車を奪っていったのでした、、、
酷い、ひどすぎるよモキチ、、、

まぁ、おもちゃを貸し借りするシチュエーションで使う言葉だということは分かっているようなので良しとします。隣にいたお母さんも笑っていたので。

こういうったことは結構多くて、
一人で「すわって!」と言って座ったり、何かものを持ってきてくれて「ありとぉー」と自分で言って去っていったりすることもしばしばです。

まぁ、言葉は増えているので良しとします。何事もプラスに考えましょう。

2013年8月5日月曜日

プレマックの原理

プレマックの原理とは、高頻度の行動に低頻度の行動を伴わせることによって低頻度の行動を強化することを言います。

wikipediaには、
Premack's principle, or the relativity theory of reinforcement, states that more probable behaviors will reinforce less probable behaviors.
と書いてありました。

高頻度の行動を好子として利用していることになりますね。

もう少し分かりやすい例で考えてみましょう。例えば、夜テレビを見る習慣がある子供に対して、テレビを見る前には宿題をしなくてはいけないというルールを適用することで、宿題をすることを習慣化することができるということです。

モキチさんはゼリーを食べるのが大好きだったのですが、一方で、お風呂を嫌がって暴れたりして非常に苦労していました。
そこで、お風呂の後に毎回ゼリーをあげることにしました。それ以外の場面では基本的にゼリーは食べられません。その結果、お風呂に入ることの抵抗がだいぶ無くなってきたようです。先日は「ゼリーちょうだい!」と言ったときに「お風呂が先ね」と言うと自らお風呂に向かって行きました。(それとは別に、そもそもお風呂に入ってくれるようにお菓子で釣ったり、これまでいろいろやってます。)

「ゲームするなら宿題終わってからね!」とか、無意識に使っている方法ではありますが、こういった原理を意識して使えるかどうかでだいぶ変わってくるとおもいます。1日の行動を子供が好んでするものと、嫌がるものに分類し、両者をうまく組み合わせることでスムーズに生活が送れるように工夫してみましょう。

2013年8月4日日曜日

自傷行為への対応

さて、具体的な自傷行為への対応を考えて見ましょう。基本的にはパニックへの対応と同じです。

まず、怪我をしないことが第一ですので、腕をかむ場合には長袖の服を着せたり、激しく床に頭をぶつける場合には、やわらかい場所に移動させましょう。ヘルメット等を用いるケースもあるようです。
そして、基本的には消去で対応します。過度に対応せず、落ち着くのをまって、優しい言葉をかけるなりしてあげましょう(DRO)。

また、頭をぶつけること自体が刺激(好子)となっているケースもありますので、そのような場合には、ぶつける場所にクッションを置くなどして、刺激が発生しないようにすることも重要です。

この間モキチさんがトイレに入りたかったみたいで、扉に頭を打ち付けていたのですが、そこまで激しくなかったので無視していたらやがてあきらめて帰ってきました。

パニックや自傷行為に対する対応はABAに関する知識があるか無いかで180度変わってきます。自傷行為がエスカレートして骨折や失明をするケースもあるようなので適切に対応しましょう。

2013年8月2日金曜日

オイシイパン

モキチさんはかなりの偏食です。

主食は「オイシイパン」ことスナックパンです。
http://www.pasco-snackpan.jp/

その他、最近進んで口にするものとしては、

  • おばあちゃんの作ったハンバーグ
  • 稲荷寿司
  • バナナ
  • パイナップル
  • 牛乳
  • ゼリー
  • ジュース
  • 甘いヨーグルト

くらいでしょうか。甘いものばかりですね。正直、偏食がどうこうとか言ってられるレベルじゃないので、現時点では、食事が偏っているくらい良しとしています。食べられるものが増えて欲しいとは思っていますので、いろいろとチャレンジはしていますが。

最近、突然、「オイシイパン!」と言うので、さっき食べたばかりじゃねーかと思ったのですが、どうやら食パンマンのことをオイシイパンと呼んでいるらしい。
食べ物の認識なのか、、、かわいそうに。

ちなみに、車に乗っていて、ヤマザキのトラックを見ても「オイシイパン!」と叫びます。

2013年8月1日木曜日

消去と負の弱化の違い

消去負の弱化は両方とも行動を減らすものですが、混同しやすいので整理しておきます。

消去:これまで提示されていた好子を提示しないことによって行動を減らすこと
負の弱化:好子を取り上げることにより行動を減らすこと

となります。

具体例としては、子供がパニックを起こしても無視をするのが消去で、パニックを起こしたらテレビを見せないからね!というのが負の弱化です。

テンプル・グランディンの本では、学校でパニックを起こすと親に連絡が行って、夜テレビを見れなくなるのでパニックを止めたと書いてありましたが、モキチさんはまだ、理解力が低いので、こういった時間差のある方法だと難しそうです。

基本的には消去で対応し、場合によっては、ビデオを消すなど、その場で行える方法で対応するのが良さそうです。