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2013年10月31日木曜日

「ぴんぽーん ぴんぽーん」

先日、モキチさんが電車のおもちゃで遊んでいたのですが、時間になったので強引に外に出ました。
すると、モキチさん、
「おちゃーさぁーん、おちゃーさん、あけるー」
と、ドアを叩いて開けようと泣き叫びました。うちの玄関のドアは重いのでモキチさんにはまだ開けられないのですよね。

当然、ドアが開くことは無いのですが、その後モキチさんは、玄関の前に立ち、

「ぴんぽーん、ぴんぽーん」

と大声で叫び始めるではありませんか。
これにはさすがにちょっと笑ってしまいました、、、新しい、、、
消去バーストによって新しい行動が発生したということでしょうか。

結局、ちょっと落ち着いたところで、抱っこして連れ去ったのですが、その際、かなり殴られてしまいました。

最近、毎朝家を出る前に
「おちゃーしゃんもいっしょにいくー」(母親も一緒に来いとの意)
と駄々をこねるようになってしまいました。家を出るたびに泣き崩れているので、幼稚園や支援サービスに行くのを嫌になってしまわないかと少し心配しています。まずは車までついてきてもらって、徐々についていく距離を短くしていくかなぁ、、、一度エレベーターに乗ってしまえば切り替えはできているんですけどね。

今朝も抱っこした際に殴られて顔が痛いです、、、、

(※この記事を書いたのは数日前なのですが、幸いなことにここ最近はスムーズに家を出れています。)

2013年10月28日月曜日

「ごめんなさい」

モキチさん、最近、「ごめんなさい」と頭を下げてきたりします。
悪いことをしてしまった時に反省して言っているなら理解できるのですが、よくわからないシチュエーションで突然言うのですよね。

先日は、朝泣きながら「ごめんなさい」と叫んでいるので、なんだかかわいそうになってしまいました、、、

先ほども、突然「ごめんなさい」と謝るので、なにかと思ったのですが、テレビでみのもんたが謝っていたのを見たからのようです。

一応謝罪ということが分かっているということですかね、、、

2013年10月27日日曜日

言語行動について理解する その3

さて、前回は、エコーイック、マンド、タクト、イントラバーバルについて説明しましたが、今回はマンドの重要性について考えてみたいと思います。

モキチさんにとって、マンドの習得がひとつの大きな山だったのではないかと思います。
はじめはオウム返しで、その後、物の名前を言うようになり(といっても、数種類ですが、、、)、パンなどが欲しいときに言葉で言えるようになったのはかなり時間が経ってからでした。

言葉で言えるようになるまでは、良くパニックを起こして、冷蔵庫や机に頭をガンガンぶつけていました。1歳半過ぎのころでしょうか。ちょっとおかしいなと思って、自閉症やABAなどについて調べ始めたのもこのころだったと思います。その他にも横を見ながら1km以上走っていってしまったりといろいろ怪しい点はありましたが、、、

一般的にロヴァース式のABAでは、まずエコーイックやタクト、イントラバーバルを教え、その後マンドを教えていく流れになっています。確かにこれはこれで理にかなっているのでしょうし、実際、定型の子供はこの順番で言葉を覚えていくのだと思います。

ですが、発達障碍の子供の場合、親が何か手を打とうと思った時期には、子供がそれなりに成長し、既に要求のレベルが高まっているケースが少なくないと思いますし、そのような場合には、そこからロヴァース式のABAを取り入れてもマンドにたどり着くまでが長過ぎて大きなストレスになると思われます。

うちはDTTは行っていませんが、自傷行為が増えてきたときにゼリーや海苔を使って、アイコンタクトとマンドの練習をけっこうやりました。マンドを習得することで、言葉によって要求を通すことを覚えたので、自傷行為も減っていきました。

ちなみに、PECSという手法があるのですが、PECSでは、マンドから学習するのですよね。具体的には、欲しいものが書かれたカードを渡すことでマンドを実現します。自閉症児に適用するには非常に優れたアプローチだと思います。

モキチさんのその他の行動を見ても、マンドを習得してから他者との関わり方が変わってきました。早い段階でマンドを習得することが、単に要求する言葉を覚えるということ以上に重要な意味を持っていたと感じています。(これは親としての感覚であって、厳密な話すると単にそういう時期だっだけという可能性もありますけどね。)

2013年10月26日土曜日

「おとうさんなにつくってるの?」

モキチさんは毎朝バナナジュースを飲みます。
今朝、バナナジュースを作ってると、カウンター越しに

「おとうさんなにつくってるの?」

と聞いてきました。
今までモキチさんに何万回も質問はしていると思うのですが、モキチさんから質問されたのは初めてかもしれません。というか、モキチさんが物を要求することと、見えたものの名前を言うこと以外の言葉はかなり少ないのですよね、、、後は意味不明な言葉と、下手くそな歌だけです。

普通だったら「これなーに?」とか言いまくって親をうんざりさせるお年ごろだと思うのですけどね。

もともと「バナナジュース飲む!」と言って作らされていたので、何を作っているかはわかっているはずなので、本当に質問したかったかどうかは疑問ですが、まぁ、新しいバリエーションが出てきたということは良いことでしょう。

2013年10月25日金曜日

言語行動について理解する その2

まずは、6つの言語行動のうち、エコーイック、マンド、タクト、イントラバーバールの4種類につい整理したいと思います。

エコーイック
エコーイックとは音声模倣のこと、つまり、オウム返しのことです。

「りんご」という言葉に対し、「りんご」と答えるのがエコーイックです。

エコーイックを習得しておくことで、その後効率的に言葉を学習していくことができますので、多くの場合、療育の初期のステップとしてエコーイックが位置付けられています。以前も紹介しましたが、自閉症児にはエコーイックが多いという特徴があります。

マンド
マンドとは、要求言語のことで、好子を指定するような言語です。
お腹が空いたときに、
「おいしいパンください」
と言ったり、抱っこしたら
「でるー」
と言うのがマンドです。
モキチさんの例で考えると、マンドを習得するまでがひとつの山だったなぁという気がしています。

タクト
タクトとは報告言語のことで、報告や説明をする際の言語行動です。
電車が通ったときに「電車!」と言うのがタクトですね。

モキチさんは、1歳半あたりからほぼ毎朝散歩をしていたのですが、徐々に「はっぱ!」とか「わんわん!」とか、見たものを言うようになりました。図鑑などを見て、ものの名前を言うようになったのは2歳を過ぎてからくらいだったと思います。

イントラバーバル
イントラバーバルとは、他の言語行動が、弁別刺激となる言語行動です。
「かして」という言葉に対して
「どうぞ」
と言ったり
「ただいま」という言葉に対して、
「おかえり」
と言うのがイントラバーバルの例ですね。

タクトとの違いは、弁別刺激が、言語によるものかそれ以外のものかということになります。

次回は、モキチさんの経験を元にマンドの重要性について考えてみたいと思います。

2013年10月23日水曜日

言語行動について理解する その1

行動分析学の創始者はスキナーというアメリカの学者なのですが、彼は、コミュニケーションの手段を言語行動として分類し、言語行動も他の行動と同様に随伴性によってコントロールされていると主張しました。これまでのモキチさんが言語を獲得してきた道のりを振り返ると、言語を言語行動という行動随伴性の枠組みでとらえるということは非常に重要だという認識を持ちましたので紹介しておきたいと思います。

言語行動はオートクリティックと六種類の基本言語オペラントに分類されます。
6種類の基礎言語オペラントとは、

マンド(要求言語行動)
タクト(報告言語行動)
ディクテーション(書き取り行動)
コピーイング(書き写し行動)
エコーイック(音声模倣行動;反響反応)
テクスチュアル(読字行動;読字反応)
イントラバーバル(言語間制御;内言語)

の6つです。

幼児期の自閉症児の子育てにおいては、エコーイック、マンド、タクト、イントラバーバルあたりを抑えておくと良いと思います。

言語行動という概念を理解することによって、言葉を習得するにあたって「言語行動を強化する」というアプローチをとることができますし、どのようなトレーニングをすれば良いかが明確になり効率的に言語を学習していくことが可能になります。

これから数回にわたって、言語行動について考えてみたいと思います。

2013年10月22日火曜日

ペーパークラフトでものが壊れることを教えてみる

モキチさん、ものが壊れるという認識をあまり持っていないようです。
自分が好きなオモチャでも、ガンガン投げたり、机に叩きつけたりします。

先日、思い立って電車のペーパークラフトを作って渡してみたところ、しばらく遊んだ後で誤って潰してしまい、少し悲しそうにしていました。

「つぶれちゃったじゃんー」と言って直してあげたところ、その後潰れた場合には、
「つぶれちゃったー」と言って持ってくるようになりました。
微妙に楽しそうに持ってきたり、自分で握りつぶしておいて泣いてたりする時があるのがちょっと気になりますが、何かしらの効果がある気がしています。

高級なオモチャが壊れてしまうとショックなので、こういったものでものが壊れるという認識を持たせることは良いことかもしれません。

電車のペーパークラフトを作ろうという方に、こちらのサイトは非常にお勧めです。
簡単に作れて、それなりに見える電車のペーパークラフトが山ほど公開されています。普段目にしている電車を検索して作ってみましょう。ちなみに、検索の際は○○系などの名称で検索しないとヒットしないので注意しましょう。


2013年10月21日月曜日

「あばさん」

モキチさん、

「あばさん、あばさん」

と良く言っているのですが、謎です。
お気に入りのテレビ番組を見ているときに言うので、そこにヒントが隠されているかもしれません。
電車関連っぽいんだけどなぁ、、、

謎が解明されたらまた報告します。

2013年10月20日日曜日

練習回数を増やす工夫

うちではいわゆるロヴァース的なABAを行うのではなく、主に生活の中にABAを取り入れて療育的な生活を心がけようと思っています。

ロヴァース的なABAを採用しないからといってDTTの有効性を否定しているわけではありません。DTTには、なんといっても、沢山の回数練習できるというメリットが有ります。そのため短期間に必要な行動を習得できます。

机に座ってのがっつりしたDTTを取り入れない場合には、普段の生活の中でも練習の回数を増やす工夫を取り入れるのが良いと思います。

具体的には
  1. 一度に与える量を少なくする
  2. 沢山仕事を与える
の2点を意識しています。

一度に与える量を少なくする
これは、マンドのトレーニングに有用です。物を要求するときの言語行動ですね。「ちょーだい」と言わせたいときに、物を少ししか与えないことで、「ちょーだい」とたくさん言わせることができます。
モキチさんはよく「おいしーぎゅーにゅーくぅださい!」とか言うのですが、1回でコップになみなみと注ぐのではなく、1cm程度にしておくことで何回も練習することができます。(牛乳をこぼしづらくするためという理由もあったりします。)

仕事をたくさん与える
生活の中で子供ができそうなことはなるべく子供にやらせます。たとえば、電気をつけるだとか、ちょっとした物を拾ってもらうとか、ゴミをゴミ箱に入れるとか、日常の些細なことを子供にお願いして、できたらきちんと褒めてあげます。

定型の子供と違って、普通に生活していると、なかなか身につかないことも多いので、なるべくこまめに介入してあげることが重要だと思います。また、なるべく早い段階で、何かをできることの喜びを感じられるようにすることで、好循環が生じてその後の伸びも大きくなると思いますので、課題の粒度を小さくして、サイクルの回数を増やすことを意識して取り組みたいところです。

まぁ、その点を突き詰めた姿がロヴァース式のABAということなのでしょうね、、、、

2013年10月19日土曜日

ものすごい有用なサイトを見つけました

PRT(Pivotal Response Treatment)という手法について興味があっていろいろ調べていたのですが、素晴らしいサイトの存在を知りました。

Autism Internet Modules

登録すれば誰でも無料で自閉症関連のコースをオンラインで学習することが出来ます。
一部上級向けは有料のコンテンツもあるようですが、一般の人には必要ないでしょう。

どのようなコースが用意されているかというと、現時点で43のコースが公開されています。例えば、PRTで1つのコースが構成されており、以下のコンテンツが提供されています。
  • Introduction
  • Pre-Assessment
  • Objectives
  • CEC Professional Standards
  • Overview
  • What is PRT?
  • Why Was PRT Created?
  • Who Can Use PRT?
  • The Focus of PRT Intervention
  • +Pivotal Behaviors
  • +Teaching Key Pivotal Behaviors: Procedures for Implementation
  • +How Can PRT Be Used in the Classroom?
  • +Data Collection to Monitor the Progress for Learners with ASD During PRT Sessions
  • Case Study: Preschooler
  • Case Study: Elementary Student in Inclusive Settings
  • Case Study: High School Student
  • Summary
  • Frequently Asked Questions
  • Evidence Base for PRT
  • Citation and References
  • Post-Assessment
PRTでとは何かという基本的な話から、ケース・スタディまで、こんなの無料で公開しちゃって良いのですか?というレベルです。その他、プロンプトや強化子といった単位でコースが公開されており、これらをひと通り読んでおけば、そこら辺のセラピストには負けない知識を得られるでしょう。

やっぱ洋書の方が良い情報があるんじゃないかなぁと思っていたのですが、まずはこのサイトのコンテンツを読み込んでみたいと思います。PRTでについては別の記事で紹介する予定です。

2013年10月18日金曜日

幼稚園の面接に行ってきた

プレに通っている幼稚園との面接は不調に終わったので、別の幼稚園の面接に行ってきました。
園長先生と1時間程度お話したのですが、結論としては非常に印象は良かったです。

まず、障がい児を積極的に受け入れているとのことで、実際にモキチさんの様子を見て、受け入れることについては全く問題無いとのこと。園長が、障がい児を断らずに受け入れろとの指示を出しているようです。モキチさんへの接し方を見ても障がい児を扱うノウハウがそれなりにあるように見えました。

そして、何よりも、うちのスタッフならこの子は伸びるよと、言ってくれたのが良かったです。スタッフのスキルがどの程度高いのかは正直まだ良くわかりませんが、少なくとも、「対応できるか分からない」とか「他に良い所があれば」とか言われるよりははるかに信頼できるでしょう。

実は、もう一つ別の幼稚園も快くモキチさんを受け入れてくれると言ってくれています、そちらは、受け入れてはくれるものの経験が豊富という感じではなかったのと、少し自由過ぎる気がしたので、モキチさんには、もう少しかっちりしたこちらの幼稚園の方が良いのではないかなと思っています。

まだ確定したわけではないのですが、とりあえず受け入れてくれる幼稚園が無くて路頭に迷うということはなさそうなので良かったです。

2013年10月17日木曜日

優先順位をつけることの大切さ

まぁ、仕事でもなんでもそうなんだとは思いますが、特に子供の課題については優先順位をつけて、優先度の高いものについては集中的に取り組む必要があると思います。

優先的に取り組む課題の例としては、多傷行為、自傷行為といったものが真っ先にあげられますが、大声で叫ぶ行動や、親の睡眠を妨げる行動など、親にとってストレスになる行動についても優先的に取り組むことをオススメします。

親の都合で子供の行動を操作することに対して批判的な意見の方もいらっしゃるかも知れませんが、ただでさえ大変な障害児を育てていくにあたって、親の負担を少しでも軽くすることが結果的に双方にとって良い結果につながるのではないかと思います。

同様に、子供のために一番になるからといって、親が無理してしまうのも良くないでしょう。例えば、金銭的に無理をしてセラピーに通わせるとか、週に40時間以上DTTをやらなきゃいけないんだ!と必要以上に頑張るとか、遠くに良い学校がある!と片道2時間通学させるとか、おそらく良い結果につながらないでしょう。

時間や、気力、体力には限りがあるので、優先順位を付けて、無理しない程度に頑張りましょう。

2013年10月14日月曜日

アンパンマンのラムネ

アンパンマンのラムネは好子としてはかなりいけてるアイテムです。
  • 手が汚れない
  • 容器に入っていて持ち運びに便利
  • 1回に与える量が少なくて済むため、何度も与えられる
  • 安い
というだけでなく、アンパンマンのキャラクターが精巧に作られているため、見て楽しむこともできます。モキチさんは、1粒渡すと、すぐに食べずにしばらくは見て楽しんできます。
また、容器も良くできているので空の容器を渡すだけでも喜びます。

同じようなトーマスのラムネもお勧めです。

 

2013年10月13日日曜日

「ありがとうございまいした!これ、たいせつです!」

モキチさん、食べ物をもらったときなどに、「ありがーとう」と、言うことがあるのですが、
最近、ペコリと頭を下げながら、

「ありがとうございまいした!これ、たいせつです!」

などと言うようになりました。

オ、オウ、確かに大切だな、、、

どこで教わったんだろう、、、

2013年10月11日金曜日

「消去」の難しさ

不適切な行動への対策方法としては、「消去」と、「分化強化」が基本であることは何度も述べてきましたた。ですが、この「消去」は簡単なように思えて、実はなかなか難しかったりします。

特に気をつけなくては行けないのは、自分で消去しているつもりでも、何気ない行動で強化してしまっているケースがあることです。

例えば、モキチさんは良く大声で叫びます。普通の子供が日常生活では出すことのないレベルの大声なので、初めての人は何事かとびっくりすると思います。

大声を出す理由としては、テンションが上がって、自己刺激的に叫ぶ、大声を出すことでこちらの注意を引きたいという2つの側面があると思われます。

対応としては、

  • 大声に対して、過度に反応せず、無視する(消去)
  • 大声を出していない時に褒めてあげる(他行動の分化強化)
  • 小さな声で喜んだ時に、褒めてあげたり、反応してあげる(代替行動の分化強化)
  • 何か集中できる他の課題を与える

といった方法が考えられます。このケースで消去が難しいのは、大声を出されるとどうしてもモキチさんのことを見てしまうことです。目が合うと、大抵こちらを見て笑っているんですね。大きな音に反応するというのは、条件反射みたいなものですから、なかなか抑えることができませんし、音に対しては即時に反応してしまいます。注目を浴びたい側にとってコレほど良い方法は無いんですね。

消去をしているつもりでも、行動が減らない場合には、視線の移動等の、自分でも意識していない行動が強化子として働いていないか検討してみましょう。

この場合の対応ですが、

  • 悟りを開いて叫び声に反応しないようになる
  • 一度目を合わせてしまっても、気づかないふりをして、叫ぶのが終わってから対応してあげる
  • 部屋を出て行ってしまう

などが考えられます。ちらっと見てしまっても、やられたと顔に出してはいけません。叫んでいるのが聞こえないように振る舞うのがポイントだと思います。

2013年10月10日木曜日

100個目の記事

5月16日に始めたこのブログ。
この記事で100個目になるようです。

5ヶ月で100個ということは、3日に2個くらいのペースでアップしていることになりますね。自分で言うのもなんですが、良く書いたなぁという感じです。
ブログに書いたことによって
  • 自閉症やABA、子育てに関する知識の整理
  • 子供の成長の記録
  • 他の人に、現状を理解してもらう
といった役割は果たせているのかなと思います。

ちなみに、1日のアクセスとしては、多い日で100PVくらいでほとんどがfacebook経由です。最近は徐々にネタ切れしつつあるので、更新のペースは下がってくるかと思いますが、今後ともよろしくお願いします。

2013年10月8日火曜日

オペラント行動とレスポンデント行動

スキナーは行動をオペラント行動とレスポンデント行動の2つに分類しました。ABAで主に扱うのはオペラント行動です。

Wikipediaによると、
オペラント行動 (operant behavior) とは、その行動が生じた直後の環境の変化(刺激の出現もしくは消失)に応じて、その後にその行動が生じる頻度が変化する行動をいう。
とのことです。

行動後の環境の変化によって強化されたり、弱化されたりする自発的な行動ということですね。行動前の環境が行動を起こすかどうかに影響は与えますが、行動の原因そのものではありません。
一方、レスポンデント行動というのは、環境のみによって誘発される行動です。例えば、目に空気が吹きつけられたら瞬きをするとか、脅かされると心拍数があがるとか、要するに条件反射ですね。

レスポンデント反応についても条件付けは成り立ちます。梅干しを見たら、よだれがでる場合に、梅干しを見せる時に常にブザーをならすようにすると、そのうちブザーがなるとよだれがでるようになります。パブロフの犬と同じですね。

当然ながら、子育ての際にはオペラント行動を好子、嫌子によって操作していくということになります。

2013年10月6日日曜日

自己刺激行動をやめさせる方法

自閉症で、問題となる行動に自己刺激行動と呼ばれるものがあります。
ヒラヒラと手を振ったり、ひとりごとをつぶやいたり、体を揺すったりする行動ですね。その行動自体が、本人に何らかの刺激を与え、その刺激が好子として作用するので自然と強化されてしまいます。

自己刺激行動の何が問題かというと

  • 自己刺激行動に没頭し、成長が阻害されてしまう
  • 周りが不快な思いをする
  • 変な人だと思われて、相手にされなくなる

といった点があげられます。攻撃行動や自傷行為などと比較すると優先度は下がるかもしれませんが、社会と関わりを持つにあたって大きな問題となるケースもあるでしょう。自己刺激行動への対策としては以下のものが考えられます。

1.時間と場所を制限する
自己刺激行動によっては、時間と場所さえわきまえれば、問題無いケースがあります。例えば、独り言が好きな子に対しては、自分の部屋だったり、車の中だったらOKというルールを作ってあげます。完全に禁止されるわけでは無いので子供も受け入れ易いでしょう。もちろん、部屋に1日中こもって自己刺激行動に没頭している場合には問題であることは言うまでもありません。

2.課題を与える
自己刺激に没頭してしまう理由として、「暇だから」というケースがあります。何かしらの課題を提示してあげたり、一緒に遊んであげたりしましょう。その他にも、自己刺激行動の先行条件が明らかな場合には、環境調整をしてあげましょう。

3.他行動の分化強化(DRO)
自己刺激行動をしていない時に強化してあげましょう。これも基本ですね。トークン・エコノミーと併用するのも良いでしょう。

4.レスポンス・コストによる弱化
弱化は積極的に使用すべき手段では無いと思いますが、必要に応じてレスポンス・コスト等の手法を使用しましょう。

自己刺激行動を無理やり止めさせると大きなストレスになる可能性が有るので、あまりガチガチに規制せず、社会生活を送るにあたって問題になりそうなものから対応していくことが重要だと思います。

2013年10月4日金曜日

「たたいちゃだめ!」

と、言いながら殴りかかってくる。
モキチ、、、恐ろしい子、、、

2013年10月3日木曜日

「みどりのたおるくぅーだぁーさい!」

モキチさんはタオルが好きです。
これまでに撮影した写真を見てみると、かなりの確立でタオルを持っています。

朝、車に乗った際も、タオルを要求してきますし、寝る際もタオルをもってベットに行きます。
お気に入りのオフロスキーのタオルの他に、最近は「あたらしいタオル!」を要求するようになってきて、ひどいときはタオルを4枚くらい抱えてベットに行きます。

困るのは、お気に入りのタオルが洗濯中の時です。
最近は「みどりのたおる」がお気に入りなのですが、

「みどりのたおるくぅーださい!」
といった時に
「洗濯中だよ」
といって納得してくれる場合と、キレるケースがあります。

そこで、ヨメは自分で洗濯機にタオルを入れさせているようです。
それによって怒らずに納得してくれます。

自分でやらせるというのは、非常に重要なポイントですね。このパターンは、食べ終わった食器を片付けさせるなど、他のケースでも使えます。

2013年10月1日火曜日

ピンチをチャンスに変える?発想法

子供が何かを欲しがってパニックになった時、
普通ですと、あーまたかと暗い気持ちになりがちですが、そんな時は発想の転換をしてみましょう。

そんなに好きなものは強力な好子として利用できるということです。
効果的に行動を強化するには、強力な好子が必要なわけですが、好子は使っているうちに効果が弱まってきます(飽和化)。

モキチさんに対するお風呂上りのゼリーもだんだんと効果がなくなってきました、、、が、最近では野菜ジュースが効果を発揮しております。

ということで、ABAを継続的に実行するにあたって、質の良い好子をいかに確保するかが重要な問題となってくるわけです。

子供が何かを欲しがってパニックになったら、
「ヨシヨシ、これは使えるな」
と前向きに考えましょう。

まぁ、温存しておいていざ渡してみるとすぐに興味を示さなくなるってケースもあるんですけどね、、、