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2013年8月10日土曜日

連続強化と部分強化

今日は連続強化部分強化というお話です。
個人的に非常に面白いと思ったトピックです。

行動に対して、好子(強化子)を毎回あげるのが連続強化、時々あげるのが、部分強化です

連続強化の方が行動が強化されそうなのは直感的に分かりますが、実は、部分強化には、好子が無くても行動が減りにくいという特性(消去抵抗が大きいと言います)があります。ギャンブルがなかなかやめられないのはこのためです。

新しい行動を早く覚えさせたい時は連続強化、できるようになってから行動を定着させたい場合には部分強化を使うというのが基本的な使い分けになります。

また、強化されていた行動が消失していくことを消去と呼びますが、その際に行動が増大することがあります。
これを消去バーストと言います。これらのことを頭に入れておくことは非常に重要です。

例えばジュースが欲しくて暴力を振るうようになったモキチさんにジュースをあげてしまったケースを考えてみましょう。
普段は、なんとか断っているのですが、時々面倒になってジュースを上げてしまう場合には、部分強化になっているということです。その場合、次回以降ジュースをあげなくてもなかなか暴力は減らないということになります。さらに、もう暴力に屈さず、ジュースをあげないことにした場合、モキチさんの暴力がしばらくの間エスカレートすることもあるでしょう。これが消去バーストです。

ABAの理論を学んでおけば、暴力に屈してジュースをあげるという対応をとることも無いでしょうし、ジュースをあげなくて場合に暴力がエスカレートした際にも、「あー、これが消去バーストか」と、落ち着いて対応することが可能です。暴力ではなく、パニックの場合にも同様です。

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