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2013年8月21日水曜日

シェイピング

以前、チェイニングを紹介しましたが、似たような手法でシェイピングというものがあります。

シェイピングとは、似たような行動を分化強化し、徐々に段階を踏んで目標としている行動に近づけていく方法です。分化強化とは、特定の行動のみ強化することを言います。

例えば、「おはよー」と言わせたいときに、いきなり言わせることはできないので、

まずは、
「おー」と言う行動を強化し、
次に、「おーあー」と言う行動を強化し、
最終的に、「おはよー」と言う行動を強化するようなイメージです。

前段階の行動を消去し、次のステップの行動を強化していくということですね。
シェイピングは、新しい行動を身につけさせるときに有効な手法です。発語の全くない自閉症の子供もシェイピングによって発語を会得できるケースがあるようです。

注意しなければならないのは、意図せずにシェイピングを行なって不適切な行動を身につけてしまうケースがあるということですね。

例えば、床に頭をぶつける自傷行為があったとします、基本的には無視(消去)で対応していたものの、ある時、机の角に頭をぶつけた場合に、つい対応してしまったとします。結果的に机の角に頭をぶつける行動を分化強化して、シェイピングと全く同じ状況になってしまいます。

子供が叫んで要求したりするのも同様の理由による場合があります。
このように、意図しないシェイピングによって不適切な行動がエスカレートしていくケースがあるので注意しましょう。

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