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2013年9月24日火曜日

DRx

以前、DRO(Differential Reinforcement of Other behavior:他行動の分化強化)について紹介しました。不適応行動をしていないことを強化してやるということですね。
分化強化とは、特定の基準を満たした場合のみ強化することです。

ここでまとめておきましょう。
  • DRO(Differential Reinforcement of Other behavior)
  • 他行動の分化強化
問題行動を行っていないことを強化してあげます。例えば、走り回らずにおとなしくしていられることを強化します。

  • DRA(Differential Reinforcement of Alternative behavior)
  • 代替行動の分化強化
問題行動の代わりとなる、代替行動を強化します。例えば、自傷行為で要求を伝えようとする子供に対して、言葉による要求を強化します。

  • DRI(Differential Reinforcement of Incompatible behavior)
  • 両立不可な行動の分化強化
問題行動と両立できない行動を強化します。例えば、食べ物を口に入れる前に手でこねてしまう子供に対して、すぐに口に入れる行動を強化します。

不適切な行動をコントロールしたい場合に、こういった選択肢が頭に入っていれば、対応策の幅が広がってきますね。例えば、エレベーター内で子供が大声で叫ぶことに悩まされている場合に、静かにしていたら褒めてあげるという方法(DRO)の他に、小声で歌を歌わせる(DRI)といった方法を思いつくことができます。

他にも、
  • Differential Reinforcement of High response rate
  • 高反応率分化強化
  • Differential Reinforcement of Low response rate
  • 低反応率分化強化
といったものがありますが、子育てにおいては、あんまり使うケースは無さそうです。

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