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2013年6月10日月曜日

プロンプト

プロンプトとは、弁別刺激に対する補助的な刺激です。
何を言ってるかわからないかと思いますが、わかりやすく言うと、ある状況で適切な行動を起こしやすくするための、手がかり、ヒントのことです。

子供が独力でできない課題に対してはプロンプトを与えてやることが必要です。

プロンプトの種類としては、大きく分けて、刺激プロンプトと反応プロンプトの2つがあります。
たとえば、選択肢に下線を引いておくなど、弁別刺激そのものを変化させるものを刺激プロンプト、他人がヒントを与えてあげるようなものを反応プロンプトと呼びます。

さらに、言葉によるもの、視覚によるもの、位置によるもの、ジェスチャーによるもの、身体的なものなどに分類できます。

前回書いた海苔の例ですと、

海苔を目の前に持ってきてアイコンタクトを取りやすくするのは位置プロンプトの例ですし、ちょーだいと言えるように、なんだっけ?と聞くのは言葉によるプロンプトです。

オモチャなどの遊び方を教える際には、身体的なプロンプトを使うケースが多いですね。
こどもの後ろ側にポジションをとって、手をとって教えてあげるのが良いみたいです。

言葉によるプロンプトは効果的なのですが、自閉症児は言葉によるプロンプトが無いと行動しないというパターンに陥りやすいようなので気をつけましょう。プロンプトは徐々に減らしていく必要があります(プロンプト・フェーディング)。身体的なプロンプトの方が減らしていくことが容易のようです。
(一方で、言葉によるプロンプトで済むなら身体的なプロンプトは用いるべきでないという考え方もあるようです。)

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