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2013年6月19日水曜日

早期集中介入型のABAについて

自閉症の子供に対して、早い段階で集中的なABAのトレーニングを行うことでで自閉症が劇的に改善するという考え方があります。早期集中介入法(Early Intensive Behavioral Intervention:EIBI)、通称ロヴァース法と呼ばれているものです。

具体的には2歳から3歳の早い段階で週に20-40時間のトレーニングを行います。
ABAのトレーニング自体には効果があるのは確かでしょうが、私はこの考え方に若干否定的な立場です。

これだけのトレーニングを行うことは、当然ながら子供にとってストレスになるでしょうし、子供だけでなく親への負担も相当なものです。セラピストを雇うにしても金銭的に厳しいでしょう。そして何より、ここまでやっても、自閉症の症状が完全になくなる訳ではないということです。

ある閾値を越えると”完治”するなら、やる価値はあると思いますが、そんな話は無いようですし、、、実際にはほとんど効果の無いケースもあるようです。

子供のために全力を尽くさないのか?っ言われちゃうと困っちゃいますが、親が燃え尽きちゃったら結果的に子供のためにならないと思うのですよね。

早期に療育を開始することが良いのは間違いないですが、長時間やればやるほど効果があり、40時間やらないと意味が無いという考え方には賛成できないということです。

また、机に向かってガッツリトレーニングをしても、それを日常生活に活かせなければ意味がありません。トレーニングに集中するよりは、日常のあらゆる場面で、療育的な意識をもって接することが大事なのではないかなぁと思います。

ということで、基本的にはTEACCHやABAの良いところを取り入れつつ、DTT的なトレーニングにとらわれずに継続可能な療育を行なって行こうと思います。
(この辺の考え方は人それぞれだと思います。ロヴァース式の療育にチャレンジされる親の意思を否定しているわけではありません。)

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