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2013年10月6日日曜日

自己刺激行動をやめさせる方法

自閉症で、問題となる行動に自己刺激行動と呼ばれるものがあります。
ヒラヒラと手を振ったり、ひとりごとをつぶやいたり、体を揺すったりする行動ですね。その行動自体が、本人に何らかの刺激を与え、その刺激が好子として作用するので自然と強化されてしまいます。

自己刺激行動の何が問題かというと

  • 自己刺激行動に没頭し、成長が阻害されてしまう
  • 周りが不快な思いをする
  • 変な人だと思われて、相手にされなくなる

といった点があげられます。攻撃行動や自傷行為などと比較すると優先度は下がるかもしれませんが、社会と関わりを持つにあたって大きな問題となるケースもあるでしょう。自己刺激行動への対策としては以下のものが考えられます。

1.時間と場所を制限する
自己刺激行動によっては、時間と場所さえわきまえれば、問題無いケースがあります。例えば、独り言が好きな子に対しては、自分の部屋だったり、車の中だったらOKというルールを作ってあげます。完全に禁止されるわけでは無いので子供も受け入れ易いでしょう。もちろん、部屋に1日中こもって自己刺激行動に没頭している場合には問題であることは言うまでもありません。

2.課題を与える
自己刺激に没頭してしまう理由として、「暇だから」というケースがあります。何かしらの課題を提示してあげたり、一緒に遊んであげたりしましょう。その他にも、自己刺激行動の先行条件が明らかな場合には、環境調整をしてあげましょう。

3.他行動の分化強化(DRO)
自己刺激行動をしていない時に強化してあげましょう。これも基本ですね。トークン・エコノミーと併用するのも良いでしょう。

4.レスポンス・コストによる弱化
弱化は積極的に使用すべき手段では無いと思いますが、必要に応じてレスポンス・コスト等の手法を使用しましょう。

自己刺激行動を無理やり止めさせると大きなストレスになる可能性が有るので、あまりガチガチに規制せず、社会生活を送るにあたって問題になりそうなものから対応していくことが重要だと思います。

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