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2013年10月23日水曜日

言語行動について理解する その1

行動分析学の創始者はスキナーというアメリカの学者なのですが、彼は、コミュニケーションの手段を言語行動として分類し、言語行動も他の行動と同様に随伴性によってコントロールされていると主張しました。これまでのモキチさんが言語を獲得してきた道のりを振り返ると、言語を言語行動という行動随伴性の枠組みでとらえるということは非常に重要だという認識を持ちましたので紹介しておきたいと思います。

言語行動はオートクリティックと六種類の基本言語オペラントに分類されます。
6種類の基礎言語オペラントとは、

マンド(要求言語行動)
タクト(報告言語行動)
ディクテーション(書き取り行動)
コピーイング(書き写し行動)
エコーイック(音声模倣行動;反響反応)
テクスチュアル(読字行動;読字反応)
イントラバーバル(言語間制御;内言語)

の6つです。

幼児期の自閉症児の子育てにおいては、エコーイック、マンド、タクト、イントラバーバルあたりを抑えておくと良いと思います。

言語行動という概念を理解することによって、言葉を習得するにあたって「言語行動を強化する」というアプローチをとることができますし、どのようなトレーニングをすれば良いかが明確になり効率的に言語を学習していくことが可能になります。

これから数回にわたって、言語行動について考えてみたいと思います。

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