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2013年10月25日金曜日

言語行動について理解する その2

まずは、6つの言語行動のうち、エコーイック、マンド、タクト、イントラバーバールの4種類につい整理したいと思います。

エコーイック
エコーイックとは音声模倣のこと、つまり、オウム返しのことです。

「りんご」という言葉に対し、「りんご」と答えるのがエコーイックです。

エコーイックを習得しておくことで、その後効率的に言葉を学習していくことができますので、多くの場合、療育の初期のステップとしてエコーイックが位置付けられています。以前も紹介しましたが、自閉症児にはエコーイックが多いという特徴があります。

マンド
マンドとは、要求言語のことで、好子を指定するような言語です。
お腹が空いたときに、
「おいしいパンください」
と言ったり、抱っこしたら
「でるー」
と言うのがマンドです。
モキチさんの例で考えると、マンドを習得するまでがひとつの山だったなぁという気がしています。

タクト
タクトとは報告言語のことで、報告や説明をする際の言語行動です。
電車が通ったときに「電車!」と言うのがタクトですね。

モキチさんは、1歳半あたりからほぼ毎朝散歩をしていたのですが、徐々に「はっぱ!」とか「わんわん!」とか、見たものを言うようになりました。図鑑などを見て、ものの名前を言うようになったのは2歳を過ぎてからくらいだったと思います。

イントラバーバル
イントラバーバルとは、他の言語行動が、弁別刺激となる言語行動です。
「かして」という言葉に対して
「どうぞ」
と言ったり
「ただいま」という言葉に対して、
「おかえり」
と言うのがイントラバーバルの例ですね。

タクトとの違いは、弁別刺激が、言語によるものかそれ以外のものかということになります。

次回は、モキチさんの経験を元にマンドの重要性について考えてみたいと思います。

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