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2013年7月26日金曜日

自傷行為は打ち出の小槌

自閉症児で問題となる行動で、自傷行為というものがあります。
具体的には、壁や床に頭を打ち付けたり、自分の腕を噛んだりします。

モキチさんも、電気を付けたい場合に壁に頭を打ち付けたり、冷蔵庫を開けたいときに冷蔵庫に頭を打ち付けたりします。

壁に頭を強烈に打ち付けていたら、親としてはついつい対応してしまいますよね。
ですが、ABA的に考えれば、その対応がまずいということがわかります。

A:部屋が暗い
B:壁に頭を打ち付ける
C:親が駆けつけて電気をつけてくれる

親が対応することによって自傷行為は強化されます。
しかも、子供に怪我をされては困るということで即時、毎回対応するので、強化の度合いも強いのです。

自傷行為は打ち出の小槌なんですね。
オイラだって、壁に頭を打ち付けて給料が増えるならガンガン打ち付けるってもんです。
でも、なんで打ち付けないかというと、そんなことで給料が増えないと理解しているからです。

子供にも、壁に頭を打ち付けても何も得るものがないということを理解させる必要があります。
具体的な対応についてはまた別の回に書きたいと思います。

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