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2013年7月21日日曜日

なぜ自閉症にABAが有効なのか

自閉症児の一番の問題はコミュニケーションの能力が自然に強化されないことだと思います。

普通ですと、かなり小さい段階で母親と目があったら嬉しかったりして、自然にコミュニケーション能力が強化されていきますが、自閉症児にそのようなことはありません。目を合わせることにが好子として作用しないのですね。手をひらひらさせるといった自己刺激に一日中没頭していて満足しちゃったりします。当然、コミュニケーション能力は伸びて行きません。

そこで、ABAを用いた、周りからの積極的な介入が必要になってくるわけです。アイコンタクトであるとか、物の要求の言葉だとかそういった本来あるべき行動に対して、お菓子などの好子として作用するアイテムを提示してあげることによってコミュニケーションを促し、できるだけ早期に正しい方向に導いてやることが後々大きな差になってくるのだと思います。

強化のプロセスが般化されれば、回復と呼べるレベルになるケースもあるのだと思います。

また、普通に生活していると、自閉症の子供はどうしても注意されることが多くなってしまうので、積極的に褒めてあげる必要があります。罰を与えることの効果が限定的であることを理解し、褒めてあげる事によって、子供だけでなく、親のストレスを軽減することができます。

個人的な意見としては、ABAを知ることによって、これで正しいと確信を持って行動できるようになったのが大きいですね。まぁ、実際には感情的になって正しく行動できないこともあるわけですが、指針があるのと無いのでは大違いです。

一方、ABAでは解決できないことがあることも事実です、例えば、視覚や聴覚の異常はそれに付随する行動はコントロールできても、本質的にはABAでどうこうできるものではありません。

そこで、感覚統合療法だったり、減感作療法の出番が来るということになるでしょう。

なぜ自閉症にABAなのかという10の理由を説明した記事がありました。良いこと書いてあります。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3196209/

Reason 2 :
Children with autism deserve ABA because some day their parents are going to die 

うーん、なかなか重いですな。

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