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2013年5月26日日曜日

パニックを減らすには 先行法

さて、具体的にパニックを減らす方法について考えてみたいと思います。

先行法とは、ABCのA(Antecedent:先行条件)をコントロールすることで、そもそものパニックの原因を減らしていこうという考え方です。

たとえば、スケジュールをあらかじめ提示するであるとか、自閉症児に分かりやすい形に部屋を整理(構造化)するといったことが考えられます。いわゆるTEACCH的な考え方と言う事もできますね。

いずれにせよ、まずそもそもAが何なのかをきちんと分析することが必要です。
ぎゃんぎゃん泣くのが場所が気に入らないのかと思っていても、実はお腹が空いていただけだったらそもそもの前提が間違っています。

不適切な行動をとっていないときに褒めてあげることも基本的なテクニックのひとつです。ちなみに、これを「他行動の分化強化(DRO: Differential Reinforcement of Other behavior)」と言います。子育てをしているとどうしても、普通の行動をしてることはいちいち褒めずに、悪いことをした時に叱るというパターンに陥りがちです。普通のことができていることをちゃんと褒めてあげましょう。

また、適切な意思表示の仕方を教えてあげることも重要です、泣き叫ぶのではなく、言葉で伝えることによって同じ結果が得られればパニックも少なくなるでしょう。代替行動を指導、強化することを代替行動の分化強化(DRA: Differential Reinforcement of Alternative behavior)と呼びます。

DRO、DRAと似たような用語として、DRH,DRL,DRIといったものがあります。この辺もそのうち紹介したいと思います。

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