ページ

2013年7月31日水曜日

支援サービスの利用 その2

モキチさん、その後もかなりのハイペースで支援サービスを利用しています。週4,5回でしょうか。
幸いにも会社から5分くらいの距離なので、朝、車で送ってから出社しています。車通勤できる環境なのも本当に助かっています。

最初は、「こわいー」と泣いていたのを置いてきたので大丈夫かなと思っていたのですが、楽しく遊んでいるようです。公園とかにも行っているらしい、、、どうやって連れてってんだろ。

夏休みに入ってけっこう大きな子供たちがたくさんいるので良い刺激になっているのかもしれません。日中発散できているせいか、夜もあんまり荒れることが無くなった気もします。

あずけられている子供たちは、いつも玄関から飛び出てくる元気な男の子もいれば、ダウン症の子もいたりと様々です。ダウン症の子は本当に穏やかで優しいですね。今朝もモキチさんのかばんを男の子が持ってくれたりしました。

先日は、「会社行くね、ばいばいー」と手を振ってたら、ちょうど車にのってやってきたダウン症の女の子4人くらいがみんなで手を振ってくれて、なんだか不思議な気分で出社しました。

最近はダウン症の人と接することも多くなってきたこともあり、出生前診断のニュースとか見ると、いろいろと複雑な気持ちにはなりますね、、、、

この辺はまた別途考えてみたいと思います。

2013年7月28日日曜日

行動分析学入門

行動分析学について書かれた本。

行動とは何か、行動随伴性とは何か?
行動分析学の基礎についてわかりやすく、ユーモアを交えて説明されています。

新書サイズで、ページ数もそれほどないのでさらっと読めますが、内容としては結構深いことが書いてあります。

ABAを実践するにあたっては、個々の場面でどのように手を打つかを学習するのももちろん重要なのですが、基本的な理論をしっかりと学んでおくことが重要です。

パニックを起こしたときに無視をすれば良いという表面的な理解ではダメということですね。この本を読んでおけばとりあえず基本的なところは押さえることが可能です。

行動分析学の最初の1冊としてお勧めです。

2013年7月26日金曜日

自傷行為は打ち出の小槌

自閉症児で問題となる行動で、自傷行為というものがあります。
具体的には、壁や床に頭を打ち付けたり、自分の腕を噛んだりします。

モキチさんも、電気を付けたい場合に壁に頭を打ち付けたり、冷蔵庫を開けたいときに冷蔵庫に頭を打ち付けたりします。

壁に頭を強烈に打ち付けていたら、親としてはついつい対応してしまいますよね。
ですが、ABA的に考えれば、その対応がまずいということがわかります。

A:部屋が暗い
B:壁に頭を打ち付ける
C:親が駆けつけて電気をつけてくれる

親が対応することによって自傷行為は強化されます。
しかも、子供に怪我をされては困るということで即時、毎回対応するので、強化の度合いも強いのです。

自傷行為は打ち出の小槌なんですね。
オイラだって、壁に頭を打ち付けて給料が増えるならガンガン打ち付けるってもんです。
でも、なんで打ち付けないかというと、そんなことで給料が増えないと理解しているからです。

子供にも、壁に頭を打ち付けても何も得るものがないということを理解させる必要があります。
具体的な対応についてはまた別の回に書きたいと思います。

2013年7月23日火曜日

すぐに褒める

行動を強化するには、好子を行動の直後に提示してあげる必要があります(即時強化)。
60秒ルールというものがあって、60秒以内に好子を提示するのが良いようです。

今日は頑張ったねと、夕飯を豪華にするよりも、頑張った直後に誉めてあげるほうが良いということですね。

以前書いた、チェイニングの話で、バックワード・チェイニングを勧めたのもこの理由からです。最後の動作が終わったタイミングですぐに褒めてあげることができます。

特に自閉症の子供は、なぜ誉められているかというコンテキストを理解する能力が低いので、意図しない行動を強化しないように気をつけましょう。

ちょっと違う話かもしれませんが、海外のレストランでは、チップが多かった場合に、自分のどの行動が評価されたかを把握できるんですかね?

最後の会計のときにチップを払うのではなく、良いサービスを受けたと思ったときにポイントを与えるような仕組みにしたら、もう少しまともな接客になるのではないかという気がします。まぁ、そもそもチップの価格が、サービスの質に適切に連動しているかどうか怪しいところですが、、、

2013年7月21日日曜日

なぜ自閉症にABAが有効なのか

自閉症児の一番の問題はコミュニケーションの能力が自然に強化されないことだと思います。

普通ですと、かなり小さい段階で母親と目があったら嬉しかったりして、自然にコミュニケーション能力が強化されていきますが、自閉症児にそのようなことはありません。目を合わせることにが好子として作用しないのですね。手をひらひらさせるといった自己刺激に一日中没頭していて満足しちゃったりします。当然、コミュニケーション能力は伸びて行きません。

そこで、ABAを用いた、周りからの積極的な介入が必要になってくるわけです。アイコンタクトであるとか、物の要求の言葉だとかそういった本来あるべき行動に対して、お菓子などの好子として作用するアイテムを提示してあげることによってコミュニケーションを促し、できるだけ早期に正しい方向に導いてやることが後々大きな差になってくるのだと思います。

強化のプロセスが般化されれば、回復と呼べるレベルになるケースもあるのだと思います。

また、普通に生活していると、自閉症の子供はどうしても注意されることが多くなってしまうので、積極的に褒めてあげる必要があります。罰を与えることの効果が限定的であることを理解し、褒めてあげる事によって、子供だけでなく、親のストレスを軽減することができます。

個人的な意見としては、ABAを知ることによって、これで正しいと確信を持って行動できるようになったのが大きいですね。まぁ、実際には感情的になって正しく行動できないこともあるわけですが、指針があるのと無いのでは大違いです。

一方、ABAでは解決できないことがあることも事実です、例えば、視覚や聴覚の異常はそれに付随する行動はコントロールできても、本質的にはABAでどうこうできるものではありません。

そこで、感覚統合療法だったり、減感作療法の出番が来るということになるでしょう。

なぜ自閉症にABAなのかという10の理由を説明した記事がありました。良いこと書いてあります。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3196209/

Reason 2 :
Children with autism deserve ABA because some day their parents are going to die 

うーん、なかなか重いですな。

2013年7月20日土曜日

チェイニング - 靴を履く練習

前回お話したチェイニングの実際の例です。
靴を履くというプロセスは次のような要素で成り立っています。

  1. 玄関に座る
  2. 靴を近くに引き寄せる
  3. 靴に足のさきを入れる
  4. 靴のかかとを引っ張ってかかとを入れる
  5. テープでとめる
バックワード・チェイニングの場合には、まずは、かかとを入れる状態までやってあげて、テープでとめる部分だけやらせます。必要に応じて適切なプロンプトを出してあげましょう。
そして、できたらすぐに誉めてあげます。

バックワードで行うことによって、靴を履けた!という達成感を得やすいですし、自然なタイミングで好子も与えやすいことが分かっていただけたかと思います。

実際には、最後のステップが難しいという課題もあるでしょうから、その場合にはフォワードで行ったり、できる部分からやるという柔軟な対応は必要かと思います。基本的にはスモールステップを踏むということが重要かと思います。

モキチさん、とりあえずテープでとめるところは好きになってくれたみたいです。

2013年7月17日水曜日

チェイニング(行動連鎖)

チェイニングとは一連の複雑な行動を分解して、単純な行動の連鎖とみなして、一つずつできるようにしていく方法です。ABAの基本であるスモールステップの考え方の一つです。似たような用語でシェイピングというものがあります。これについては別の機会に記事にしたいと思います。

チェイニングには、最初のステップから最後のステップに向けて指導していくフォワード・チェイニング(順行連鎖)と、その逆のバックワード・チェイニング(逆行連鎖)の2種類があります。

達成感を味わいやすいのと、その直後に好子を自然な形で与えやすいので基本的にはバックワード・チェイニングを用いるのが良さそうです。すぐに誉める、これ大事です。

次回は具体例を書いてみたいと思います。