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2014年5月12日月曜日

叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本

この本はよい本だと思います。
著者は有名な行動分析学の専門家なのですが、あまり理論には触れずに、具体的な例をもとに、どう対応すべきかを説明しています。軽い気持ちで読めますので、小難しい理論などどうでも良いと言う方にはお勧めです。

タイトルだけ見ると、子供を受け入れてあげて、叱らずに愛情をもって育てるという内容なのかな?と思いがちですが、そうではなくて、むしろ、子供を甘やかせずに、厳しく接することを推奨しています。といっても、叱るのではなくて、子供に主導権を握らせず、こちらでイニシアティブをもって子供の行動をコントロールすることによって、そもそも叱る必要は無いのだという内容です。

まぁ、内容としてはABAの基本的な内容なのですが、具体的なシーンでの対応の仕方が書かれているので非常に参考になりますし、親が子供に対してストレスを感じないような心構えなども書かれていて、子育てをしている人には一読をお勧めします。

すべて、理論的な裏づけがあっての内容なのでうすが、そのことを知らずに読むと、「そんなにうまくいかないよ」と思ってしまうかもしれませんので、読んでみて疑問に思った方は他の本を読んで理論の部分を補完すると良いのではないかと思います。

2013年9月20日金曜日

家庭で無理なく楽しくできる生活・学習課題46―自閉症の子どものためのABA基本プログラム

これは実に良い本だと思います。
ABAの基本的な理論も書いてありますが、46の具体的な課題に対してどのように進めていけばよいのかを丁寧に解説しています。

レベルとしては、比較的容易な課題が多いので、高機能だと簡単すぎるレベルかもしれませんが、それなりに幅があるので参考にできる部分をピックアップしてトレーニングを始めるのが良いでしょう。

子供に課題をやらせてみようとすると、なかなかうまくいかないことが多いので、こういったケース・スタディ的な本は非常に参考になります。

著者はABAの世界では第一人者的な方です。療育のノウハウは得てして飯の種としてお金を出さないと提供してくれないケースが多いので、こういった方がノウハウをどんどん公開してくれるのは非常に良いことですね。

続編もあるのですが、そちらはもう少し本格的なDTTの解説書になっているようです。
 

2013年9月14日土曜日

自閉症の子どもの指導法 子どもに適した教育のためのガイド

この本は以前紹介した、「自閉症へのABA」と同じ人が訳しており、けっこう読みやすいです。
内容としては、かなりあっさりしているのですが、学校や家庭で子供を教育するためのヒントがたくさん散りばめられています。

ガッツリと理論を学びたい人にとっては物足りなくなると思いますが、自閉症児のいるクラスを担当している教師などが読むと、いろいろと参考になるのではないかと思います。他の本で理論などをひと通り押さえてから読むと良いでしょう。

解決できない問題があって行き詰ったときには、この本を読んでみると得るものがあるかもしれません。

2013年8月28日水曜日

自閉症を克服する―行動分析で子どもの人生が変わる

この本はひじょーに良い本だと思います。

各章ごとに、言葉や行動など、様々なカテゴリー・ケースでの対策も書いてあれば、
実際の体験談なども書いてあります。どう対応をとればよいのか参考になるだけではなく、実際に適切に介入して自閉症であることが分からないくらいに改善した例を知ることにより、親として希望を持てる点も良いと思います。

電車の中で読んでいたのですが、涙腺が崩壊することが何度もありました。
武蔵野線で自閉症の本読んで泣いてた人がいたら私ですw

自閉症の子供をもつ親にぜひお勧めしたい1冊です。ABAの理論などは細かくは書いていないので、理論を別の本で押さえてから読むとより参考になります。

ただ、ものすごく改善した例を見ても分かる通り、どちらかと言えば「レベルの高い」話が多いのも事実です。学校に関しても統合教育であるべきだと強く主張しており、この辺は価値観の違う人にはあわないでしょう。この本に限ったことではないのですが、一言で自閉症と言っても幅はものすごく広いので、自分にとって適切な内容を取り扱った本を読んだり、必要な部分だけ読むという事も重要だと思います。
 

2013年7月28日日曜日

行動分析学入門

行動分析学について書かれた本。

行動とは何か、行動随伴性とは何か?
行動分析学の基礎についてわかりやすく、ユーモアを交えて説明されています。

新書サイズで、ページ数もそれほどないのでさらっと読めますが、内容としては結構深いことが書いてあります。

ABAを実践するにあたっては、個々の場面でどのように手を打つかを学習するのももちろん重要なのですが、基本的な理論をしっかりと学んでおくことが重要です。

パニックを起こしたときに無視をすれば良いという表面的な理解ではダメということですね。この本を読んでおけばとりあえず基本的なところは押さえることが可能です。

行動分析学の最初の1冊としてお勧めです。

2013年7月14日日曜日

自閉症へのABA入門


これは、非常によい本だと思います。

ABAの理論についてはあっさりとした記述ですが、強化子、チェイニング、シェイピングなど基本的な部分はちゃんとカバーされています。

そして、本書の売りはトイレ、アイコンタクト、靴の履き方の練習方法など、ABAの理論に基づいた、具体的な実践方法でしょう。ABAの入門書を読んだものの、結局どうすりゃいいの?という人にオススメです。

その他、自閉症児のきょうだいへの対応の仕方や、外出中に心ない言葉をかけられた際の対応法などについてもカバーされている点に感銘を受けました。

全体的に説明の分量が少なめな気はしますが、逆に非常に読みやすいので、ABAの本ってなんか小難しいなぁという印象を持たれている人が読む1冊としても良いでしょう。

タイトルはちょっとイマイチですね、、、


2013年7月11日木曜日

あきらめないで! 自閉症 幼児編

あきらめないで!って真矢みきかよって突っ込みたくなるところです。
この本の主な内容としては、あきらめずに早期に療育(ロヴァース式のABA)をすれば自閉症→高機能自閉症になることもありますよ、というものだと思います。

目次は以下の通り。

第1章 自閉症って何だろう
第2章 わが子が自閉症かなと思ったら
第3章 乳幼児健診でどこまでわかるの?
第4章 自閉症と診断された…どうしたらいいの?
第5章 いろいろある自閉症療育法
第6章 個別療育に取り組もう
第7章 高機能自閉症をめぐって
第8章 「できるようになった」を増やそう
第9章 幼稚園(保育園)に通う際の注意点
第10章 お父さんにできること
第11章 小学校に入る前に準備しておくこと

前半は、自閉症に対する基礎知識から、日本の診断の現状、問題点などが中心です。
その後、TEACCHやABA,PECS果てはキレート療法等のいろいろな療育方法?について述べられ、後半は幼稚園や就学準備について書かれています。

基本的には家庭でのロヴァース式のABAを勧める本といって良いと思います。
頑張りすぎるなって書いてあるんですけど、ロヴァース式を家庭でやるのってかなり頑張らないとダメだと思うんですよね。その点でちょっと違和感を感じざるを得ません。しかも、あきらめないで!って言われるとしんどいよなぁと思ってしまいます。

ABAによって改善する例があるのは確かでしょうし、早期に問題を発見して療育に取り組むことの必要性はあると思います。なんかしっくりこないのは、自分が、「家庭でできるライトなABA」的な物を求めているからですかね、、、

よしっ気合入れて週40時間ABAやるぞ!という人にとっては良い本なのかもしれません。

2013年6月25日火曜日

自閉症児のための絵で見る構造化

学校内、家庭内、職場などでの構造化の実際の様子をイラストで説明した本です。
構造化が有効なんだということは感覚的に理解していても実際どんなもんなの?という疑問が解消します。

正直、この本を読む前(読んでいる間も)は、あんまり構造化し過ぎると逆に社会に適応できなくなるんじゃないかなとか、
うちの子はそこまで構造化する必要ないんじゃないかなぁと思っていたのですが、巻末の佐々木氏によるまとめを読んで考えを新たにしました。

一般社会での適応を可能にするためにこそ、特別な配慮のある教育をするということなのですね。

本書の大部分は具体的な構造化の例になっており、構造化を行う際の参考になりますが、
それだけではなく、TEACCHの思想を理解できるという点で、お勧めできる本と言えます。

2013年6月13日木曜日

おかあさん☆おとうさんのための行動科学

この本は特に自閉症を対象にした本ではありません。
行動科学という名前になっていますが、内容としてはABA(応用行動分析)の話です。

ABAは自閉症に対してだけでなく、子育てやビジネス、スポーツ教育などにも有効な手法です。
この本には、子育てをするにあたって、子供を自発的に行動させるための方法が説明されています。

具体的なトピックとしては、こどもの褒め方や叱り方、ポイントカード等を使った手法や、父親を育児に参加させる方法などが取り上げられています。

ABAというと、どうしても難しい理論の話になりがちですが、この本にはそういった堅苦しさは全くありません。ABAについてのはじめの1冊としてオススメです。

2013年5月31日金曜日

自閉症感覚

この世界では有名なテンプル・グランディンという人の書いた本です。
彼女は、アメリカの動物学者で、高機能自閉症です。

自閉症の人がどのように物事を捉えているか、何に苦労して、どのように成功を収めたのかなどが、当事者の立場からの記述されてえおり、非常に興味深いです。

ただ、内容をすべて好意的に受け入れるかというと、正直微妙かなと思います。全体的に、「自分はこう思う」というあまり根拠の無い意見が述べられているに過ぎないという印象を受けました。サプリメント療法などの効果のはっきりしないものについても、いろいろと試して自分にあったものを見つけろと書いてあります。

あまりに特殊なケースすぎて個別のアドバイスについては参考程度にしておくのが良いかなぁという気がします。自閉症でもこれだけ成功を収められるんだという希望を持てるのは良いのですけどね。自閉症の人がどんな感覚なのか、何考えてるのか知りたいという、興味本位で読む分には面白いです。

ちなみに、TEDでも講演しています。お時間のある方は動画を見てみてください。

2013年5月19日日曜日

自閉症のすべてがわかる本


自閉症について最初に読むオススメの1冊を紹介したいと思います。

この世界?では有名な佐々木氏の著作。
すべてがわかるってのは言い過ぎだと思いますが、自閉症とは何なのか、どういったプロセスで親が気づき、対応していくか等ひと通りのことが網羅されており、かつイラストを多用して非常に読みやすくまとまっています。

内容は以下のとおりです。

  • 自閉症はしつけや性格のせいではない。脳の機能障害が原因
  • 自閉症の子どもは言葉や感情表現を身につけるのが苦手
  • 療育の中心はTEACCHプログラム
  • TEACCHで生活習慣を体で覚え、社会的スキルを身につける
  • 家庭では視覚で理解しやすい環境づくりを
  • 音楽や絵で遊ぶことにも意義がある
  • 言葉よりコミュニケーションを身につける

項目を見れば一目瞭然なのですが、著者の佐々木氏は日本におけるTEACCHの第一人者ですので、当然TEACCH的な立ち位置からの内容になることは頭の片隅に入れておいても良いと思います。(TEACCHについてはそのうち記事にします。)

これはこの本を読む場合だけに限らない話だとは思いますが、療育についてはいろんな考え方があり、どれが正しいとも言えないので、自分に有用な部分だけを汲み取ることが重要と言えるでしょう。(正解はないと思いますが、例えば食事療法とか、キレート療法とか、不正解と言って良いものも沢山あるので、引っかからないようにしましょう。)

あと、佐々木正美って女性かと勝手に思ってましたw

自閉症のお子さんを持つ親だけでなく、祖父や祖母、周りの親戚や友人など、関わりのある人に読んでもらえるはじめの1冊としてオススメです。